• ヤマハNS-1000Mアッテネーター、オーバーホール
 

最近スピーカーのアッテネーターのガリが気になりだしました、それとなんとなくスコーカーの音圧が弱めです、先日スピーカーのネットワークがダメかと思い、ネットワークのコンデンサーを交換しました、手持ちの容量計で確認しましたが、中音用のMPコンデンサ(ニチコン製3.5マイクロ6ケ)は結構バテておりました、この手のオーデオ用のコンデンサは結構な値段です、左右全部交換だと数万円飛びます、¥なし病なので安目のフィルムコンデンサーで代用しました、あちこち確認しましたら低音用のコンデンサは表示容量よりかなり多目でした、こちらは低音用のバイパスなので秋月のオーデオ電解コンを使いました1ケ100円以下(小さい、安い)、音はほとんど前と変わりませんでした(こんなモンです)、高音用はフィルムコンデサに交換しましたが、こちらも安価なポリプロピレンタイプにしました。
★ネットワークのコンデンサを全品交換してもスピーカーの高音域不足は解消されませんでした(無駄な投資でした¥3500です)
そこで疑惑はアッテネータに、、、、
新品もありそうですが投資額も巨大です、ここは不細工な主人が自力オーバーホールに挑戦しました。

 

 

@分解の手順と注意事項
左上の写真を見てください、アッテネータ本体とパネルはナットで止まっています、ナットをとれば外れます、アッテネータは2段構成になっております
前面はナットで止まっていますが、後面はワッシャーの差込で止まっています、2段構成で上部と下部は分解でき、この中に巻線抵抗が入っています、注意すべきはこの2段構成は中心のシャッフトと外側に巻かれた胴板で一体化されている事です。

外側にまかれている銅版は3本のツメの折り返しで固定されています、このうちの1つが位置決め用のツメとなっており形状が他と違います。
●外側にまかれている銅版は折り返しの半田で止めてあります、この半田をはずすのが難航だと思います、これをハズさないと分解できません、私は単純に考えて切りました(ニッパーで)、組み立てる時に半田すれば良いという発想です、そんなに厚い銅版ではないので、ホームセンターで売っている接着できる銅版シートを同じ形に加工してやるのも方法かもしれません、

 

とりはずした様子、最初に端子に付いている線と半田を除去します。

電線はしっかりとカラゲて半田をたっぷりとなっています、60W前後のパワーのある半田コテじゃないと無理かもしれません、ニッパでからげてある電線を細かくカットしてやると楽にとれます、内部はステアタイト製のケースですから、熱には強いようですが、手早くやりましょう

問題は外側のケースとなっている銅版です、折り返しハンダで止まっています、これをハズすのは根気?とリキがいりそうですが、、、

 

銅の狭いあたりを、ハサミでカットします

 

 

カットした様子、最後にハンダで繋ぎます

 

 
銅版と、端子の紙?をはずします  
     
写真右側のシャフトナットを取れば、上部ユニットが分解出来ます
内部は巻線抵抗とその上を動くスライダー、と引出の端子の構成です、引出端子はネジで固定されています、このネジを取れば細かく分解できます、分解する前に横から眺めて内部の構造を勉強?しておきます、どこで固定されているか、バラした後に復元する為のポイントや位置を良く見ておきます
上部を分解した様子、巻線抵抗の表面とそれをなぞるスライダーにはシャフトのグリースが多量に付着していました、接触不良の原因なので最初にアルコールでクリーニングして磨きます
接続端子の内側にスライダーが接触して動作します、この部分も磨きます、私は『ラビリンスコンパウンド』を綿棒につけて磨きました、磨いたらアルコールで軽くふき取ります
スライダーも同じように磨きます
後ろ側はシャフトの下側のピンをはずすと分解出来ます、細いマイナスドライバなどではずします
シャフトには大量のグリス、NS-1000は密閉ですので夏の暑さで流れて、大量に巻線抵抗の上に付着していました、きれいにして磨きましょう
分解と逆の手順で組み立てます、おおまかな位置あわせが終わったら切り裂いた銅版をまいて銅線等でしばり、仮固定します、緩めにしばって細かい位置を調整します
銅版は位置合わせように止ツメの1つが形状が違います、こことステアタイトの切欠をあわせます

銅版をさらにシバって固定しハンダでとめます

最後にツメをまげて完了です